「うどんは、格好いいの、イケてるの、どちらにしましょう?」Which udon noodle would you like? Hot or Cool?
昨日の昼食は、近所のうどん屋で食べました。その店のうどん・そばはもちろん美味しいのですが、丼物も負けないくらい美味しいことでも評判です。私は海老天丼ときしめん(小盛)を注文しました。店外の気温は30℃を超し、8月特有の蒸し暑さでしたが、名古屋の暑い夏には熱いきしめん!とばかりに、冷ではなく、熱いきしめんを選択しました。
12時を10分ほど過ぎたあたりから、大勢の客が入店し始め、その内の一人が私と相席になりました。英語で書かれた名古屋の観光案内地図が鞄からはみ出ているのが見えましたので、その男性は、日本を観光旅行中の外国人であることが分かりました。日本語のみで書かれたこの店のメニューから目当ての品を頼めるのか少し心配になり様子をうかがっていました。やがてお店の人がやってきて、その外国人の彼に向って「ご注文は?」と元気よく尋ねたところ、彼はメニューを指さしながら「うどん!」とスムーズに注文することができました。と、ここまではよかったのですが、店員の「うどんは、冷たいの、熱いのどちらにしましょう?」との次の質問に対する答えまでは用意してなかったようです。彼の顔が曇ります。するとその店員さん、状況を把握したのか、すかさず、 “Hot or cool?”と英語に切り替えて質問しました。私は、対応の速さにただただ感心して成行を見守っていましたが、とうも“Hot or cool?”が通じないようです。今度はその店員さんが困って私の方を見ましたので、“Hot or cold?”と言い換えてみました。これが功を奏し、彼は、“Cold”うどんを注文することに成功しました。
食事中、いろいろ聞いてい見ると、その彼の出身はタイで、現在は中国の大学に留学中。今は、夏休みを利用して日本へ遊びに来ているとのことでした。私が、東京や京都へはもう行ったのか?と尋ねると中国から直接名古屋へ来たとのこと。なぜ直接、名古屋?と思わず聞き返すと、名古屋の大学に留学中のお兄さんに会いに来たというのがその理由でした。彼とは、日本語、中国語、タイ語の共通点や相違点について話が盛り上がりましたが(タイ語はその見た目からして、中国語、日本語とは明らかに異なる)、店がさらに込み出してきたので、食事を先の終えた私は、「お話できてよかったです」と伝え、店を出ました。
帰り道、 “Hot or cool?”が通じなかった理由を考えてみました。店員の発音が悪かったわけではありません。もしかしたら、hot とcoolを並べて使ったので、hot udon=格好いいうどん、cool udon=イケてるうどん、と聞こえたのかもしれない、などと勝手な想像をしました。