if and whenをめぐるQ&A (1)
法律文書や契約書中に“if and when”が出てくるといかにも固い文書の雰囲気が醸し出されますが、このフレーズの意味する本当のところは何でしょう? “if and when”を単に「~の場合」と訳していいのでしょうか?
“if and when”の意味について検索すると以下のQ&A (http://parablemania.ektopos.com/archives/2005/12/if_and_when.html)がヒットしました。同サイトの(英文による)質問を引用します。
"Sometimes people will be unsure of something they think might happen. They will then say “if and when it happens, we need to be prepared” or some such thing. I have never understood what this is supposed to mean. If they just said, “when it happens...”, then they would have been assuming that it would happen, when it might not happen. The only problem with this is that you can do that simply by saying “if it happens...”, because that allows for both possibilities -- its happening and its not happening. So were the people who first started using this odd conjunction simply unaware of that?
(和訳)
「ある事柄が実際に発生するかどうか分からない場合があります。そのような場合、「その事柄が、「もし発生した場合であって、かつ、発生した時は」、私たちは準備をする必要があります。」などのような言い方をします。自分にはこれが一体どんな意味であるのかよく分かりません。単に「それが発生した時」と表現した場合、その事柄が発生しない可能性があるのに、当該事柄が発生することを前提としていることになりそうです。私の考えでは、このような印象を避けるために、「もし発生した場合であって、かつ、発生した時は」との表現を使用するのだと思います。この表現によれば、すべての場合を網羅することができるからです。ここで一つ問題なのは、なぜ、単純に「もしその事柄が発生した場合」と言うことができないのか、ということです。この表現によれば、当該事柄の発生又は非発生の両方の可能性を踏まえることができると思うのです。この奇妙な接続語を最初に使った人はこのことに気付かなかったのでしょうか?」
この質問には、まだ続きがあり大変興味深いので、次回のリガログにも掲載したいと思います。