スカイマークの「重要な疑義」“Significant doubt" on Skymark Airlines, Inc.
航空会社であるスカイマークは、2014年4月~6月期単独決算 “non-consolidated financial report for April-June, 2014”で、企業の継続性 “Going Concern”に「重要な疑義 “Significant doubt”」があると開示しました。株式会社は、大幅な赤字や資金繰りの悪化などで、事業継続の前提が崩れるおそれがある場合に、「(事業継続に)重要な疑義がある」旨を計算書類に注記することが義務付けられています(会社法 “Companies Act”第435条2項、会社計算規則 “Company Accounting Rules” 第59条、同第98条1項1号、同第100条)。
会社法上の計算書類 “Financial statements”は、以下の書類より構成されています。
貸借対照表 “Balance sheets”
損益計算書 “Profit and loss statements”
株主資本等変動計算書 “Statements of change in shareholders’ equity”
個別注記表 “Notes to specific items”
同社は、業績悪化に加え、約700億円の契約違約金 “penalty for breaching a contract”を請求される可能性があることから、事業継続に重要な疑義があると判断し、その旨を上記計算書類の内、個別注記表に記載しました。
ところで、この“Going Concern”の語句を初めて見たとき(昔、大同生命のCMでも使用されていたようですが)、その訳にとても苦労し、その際はカタカナで「ゴーイング・コンサーン」と翻訳したことを思い出しました。今回、改めてネットで検索をしてみると “Going concern means that auditors are working on the assumption that the company will not go bankrupt in the foreseeable future.”(「ゴーイング・コンサーン」とは、監査役が、当該会社が将来にわたって破産しないことを前提に作業をする意味。)との説明がありました。これによれば、 “Going Concern”=「企業の継続性」と訳してもよさそうです