するものとする。“Shall”
英文契約書の和訳では、“shall”を「するものとする」と訳しています。
この言い回し、いかにもまどろっこしく、文章を読みにくくしてしまうものですが、“will”や現在形、“must”と区別するためにも仕方のないことかなと思っています。
契約書における“shall”の意味は、「強制」、「義務」です(「英文契約書作成のキーポイント」中村秀雄著)。
また、契約書では、“will”も“shall”と同様の文脈で使用されることがありますが、“shall”の方が“will”よりも義務の度合いが強いようです。同一の契約書内で“shall”と“will”が併用される場合、裁判所によっては、“shall”によって表現された義務又は債務は、“will”によるものよりも強い義務を表現していると解釈されることがあります(「Modern Legal Usage」 Bryan A. Garner)。